【呟き】ジャニーズ報道に見るマスコミ人の醜悪さ

呟き
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もう下火になってきましたが、少し前までのいわゆるジャニーズ事務所に関する一連のマスコミ報道は、それまでの自分たちの姿勢を脇に置いて、水に落ちた犬を叩くがごとく、大変醜いものでした。普通の感覚ではあんな手のひら返しは恥ずかしくてできないものですが、まぁフツーじゃない人が業界に多いということなのでしょう。

私も現役時代、スポンサーに忖度するデスクや記者を(あえて多くとは言いませんが)見てきましたので、具体的に圧力なんかなくても、余計な波風を立てたくないために、自主規制をしてしまうことがあることを知っています。また自分の考えややっていることと、紙面に書いてあることが全く違う人もいて、ある意味でそのプロ意識というか、サラリーマン根性に感動したこともあります。

ジャニーズ事務所は売れているタレントを多数抱えていたので、視聴率を追わなければならないテレビや、部数を稼がなければならない雑誌は、本意は別として同事務所に忖度していたのでしょう。それ自体も問題ではありますが、やはり周りが騒ぎだしてから方針を転換し、みんなで叩けば怖くない、俺たちは悪くないとばかりに攻撃するのは、ちょっと人として見るに耐えないなというのが率直な印象です。

で、なんで毎度毎度、マスコミの醜い手のひら返し、言うなれば「お前が言うか!」的な報道が出るのかと言えば、まともな人間はそんなことには耐えられなくて、とうの昔に辞めているからだと推測します。昔、評論家の山本夏彦さんは新聞を指して「正義は売ってはいけない」と主張しましたが、食うために正義を売ることを厭わない人間が最後まで残る業界なのかもしれません。

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