前回(⇨「一次面接で勝負は決まる!将来の上司に「こいつと一緒に働きたい」と思わせよう」)は一次面接の位置付けについてお話ししました。今回はもう少し具体的なところまで踏み込み、一次面接の流れを解説したいと思います。勝負どころの一次面接。しっかり準備して臨むようにしましょう!
※新型コロナウイルスの影響に伴い、オンラインでの面接が増えていると思いますが、このサイトでは「私の経験に基づいた転職指南」という趣旨から、対面での面接について記載いたします。ただしオンラインでも面接のポイントは大きく変わりませんので、ご安心ください。
⇨「在宅勤務は入社後に。面接ではオフィスを訪問した方が良い理由」
面接とは思わず取材をイメージしよう
新卒の時の記憶が抜けないと、面接=部屋の真ん中あたりに椅子がポツンと置いてあって、長机の向こう側に難しい顔をしたおじさんたちが座っている、という光景を思い浮かべるかもしれません。
中途採用でも最終面接はそれに近い形となりますが、皆さんがこれから臨む一次面接は、もっとフランクな形式で進みます(少なくとも私が受けた会社は大体そうでした)。
イメージとしては皆さんが普段行っている取材やインタビューの時に近いと思ってください。
アイスブレイクというか、わりと砕けた雰囲気で始まりますので、新卒時の面接を想像していると拍子抜けします。
もうお互いに大人であり、社会人同士のやり取りですから、試験ではなく商談や取材のようなものだと考えればぴったりきますね。
未来の上司(かも)による事業レク
さて採用に当たっては私たち求職者もミスマッチを恐れますが、それは企業側も同じこと。
しかし中途採用は新卒と違って基本的には会社説明会などができません。
ではどうするのかというと、この一次面接で会社や仕事内容に関する説明の場を設けてくれることが多いのです。
つまり流れとしては、入室→簡単な挨拶(アイスブレイク)→会社説明という感じですね(このあたりは会話の流れで変わったりしますが)。
どのように説明するかは企業によってカラーが出ますが、冊子の会社案内やパワーポイントの資料を使ってくれるところが多かったように記憶しています。
新たに担当となった取材先がやってくれる事業レクみたいなものですね。
オンライン面接は未経験なので何とも言えないのですが、画面共有機能で資料は投影できますので、ツールが変わっても流れは基本的に同じなのではないでしょうか。
積極的に相槌を打つ、その心は?
こんな感じで進んでいくと、取材慣れしている記者の皆さんは、あっという間に緊張がほぐれ、いつもの取材時のように落ち着いてくるのではないかと思います。
これは会社によるのかもしれませんが、この時に説明してくれるのは一次面接のキーパーソンである現場責任者のことが多いです。
すなわち面接官がまず会社について説明してくれて、その後、求職者に質問を投げかけるという流れです。
簡単なテクニックですが、この会社説明の時には相槌をしっかり打ちながら、できるようであれば適宜短い質問をしてみましょう。
そうインタビューのようにです!
そうすれば先方だって話していて悪い気持ちにはならないでしょうし、後でこちらが質問を投げかけられる時に会話がスムーズになります。
目の前にいる人は未来の上司なのかもしれないのですから、あらゆるチャンスを捉えて良い印象を与えるように努めましょう。
もちろん私たちも相手の印象をシビアに審査します。
質問が投げかけられる前に場を温める
会社説明が終わると、こちらがあれこれ聞かれる番になるのですが、それまでに打ち解けてしまえば場も温まっていますし、こちらも落ち着いて回答することができます。
何だったら雑談の延長のようになったりもします。
インタビューをやっていると分かると思いますが、一問一答で質問→回答、質問→回答と進めるより、雰囲気を柔らかくして会話のキャッチボールをした方が、心を開いてもらって様々な話が聞けたりしますし、お互いの心証も良くなります。
面接もコミュニケーションの一つですから、取材やインタビューの経験を踏まえて有利に進めるようにしましょう!
とはいえ良い印象を与えることはもちろん大切ですが、質問に対する回答がグダグダだとそれもマズイので、ある程度は想定問答を用意しておくことも求められます。
面接の流れが分かったところで、次はどんな質問が飛んでくるのか、どんな風に答えるべきなのかを考察していきます。
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