いよいよ転職エージェントと面談② 面談のポイントは?

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転職エージェントとの面談は取り立てて難しいこともなく、キャリアアドバイザーの進行でスムーズに進むかと思います。ただ以前ご説明したように(⇨「転職エージェントとの面談に備えよう。ここを押さえれば大丈夫!」)彼らは、いわば求人企業側のエージェント。また転職のプロとはいっても人材紹介会社の「サラリーマン」に過ぎないことも事実です。このあたりを踏まえながら、いくつか面談のポイントを解説していきます。

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ポイント① 転職活動期間は「3ヶ月」と答えておこう

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(リンク先にアフィリエイトによるプロモーションを含みますが、記事体広告ではありません。転職エージェントの選定は自己判断でお願いいたします)

前回、転職エージェントごとの特徴を解説した際に、リクルートエージェントでは3ヶ月以内の転職を推奨されると紹介しました。

「いよいよ転職エージェントと面談① 当日の流れを簡単に説明します!」

これは転職希望者がいつまでも活動をしているとサービスを延々と提供しなければならず、かつ入社が決まらなければ、エージェント側には一銭もお金が入ってこないからです。

ですから長さに多少の違いがあっても、多くのエージェントでは転職活動期間の目安を設け、(転職は大体それぐらいの期間で決まると言って)早めの転職を促すようにしています(JACリクルートメントは期間のしばりがなかったと記憶しています)。

これはこれで転職エージェントのビジネスモデルがそうなっている以上、そう仕向けることは仕方のないことです。

しかしながら転職希望者がそれをストレートに受け取る必要はありません。

もちろんいたずらに活動期間が長くなり、5年も10年もやっているというのでは大切な人生の浪費となってしまいますので、そのようなことは避けた方がいいでしょう。

とはいえ3ヶ月なり6ヶ月なりで転職先が決まる保証もまたないのです。

私たちにとって重視すべき指標は転職先の質であって、活動期間ではありません。

期間を指標にして不本意な転職をすれば後悔することは目に見えています。

ここにエージェントと転職希望者の利害の不一致があります。

面談ではおそらく「転職活動期間はどれぐらいを見込んでいるか」と質問があるはずです。

さてここで何と返事をしましょうか。

ストレートに「期間ではなく求人の質を重視したいので、特に決めていない」と答えるのが良いのでしょうか。

答えは「否」です。

だってそのように答えた人と「なるべく早く」と答えた人のどちらに、エージェント側は積極的にサービスするでしょう。

表向きには差は付けていないと答えるでしょうが、ビジネスとして考えるならば早めに転職したい方に決まっています(転職してもらえればエージェント側に報酬が入りますからね)。

また後述しますが、新聞記者からの転職先がそう多くないことは事実です。

「記者の転職先を考える① どこに転職できるかが問題だ」

ただでさえ転職実現の可能性が(営業や経理などに比べて)低いのに、期間は未定と言われて、エージェントが本腰を入れて支援してくれるかと言えば、心情的にも難しいと言わざるを得ないでしょう。

ですからここは「求人を見ながらにはなりますが、あまり長くなってもキャリアにプラスにならないので、3ヶ月ぐらいを目安に考えている」と答えておきましょう。

キャリアアドバイザーに気持ちよく働いてもらうことで良い求人に巡り会うこともできるわけですし、ここは本心は胸の内にしまうことでWin-Winの関係を構築しましょう。

ポイント② 求人は初回が最も多いが、最も良いとは限らない

初回の面談で求人票を出してもらえる場合、その時の転職市況や皆さんの経歴、スキル、希望にもよりますが、おそらくその数は最大でも10数件ではないかと思います。

これを多いと見るか少ないと見るかは意見が分かれるところだと思いますが、新聞記者が業種・職種を変えて転職しようとすると、やはり求人数は限られるというのが私の実感です。

私が2回目の転職(一般企業から一般企業)をした際には、初回に50件ほど紹介されましたから、比べてみるとその少なさが分かるのではないでしょうか。

でも結局最後に入社できるのは1社だけですし、手持ちの駒で勝負するしかないわけですから、ここで一喜一憂する必要はありません。

おそらく最初の求人紹介の時にはキャリアアドバイザーにこんなことを言われるのではないかと思います。

初回にご案内できる求人数が最も多くなります。その後は求人が出たタイミングでの紹介となりますので、今回のようにたくさんご案内することは難しくなります

その後、書類選考は新卒の時のようには通らないので多めにエントリーした方がよい云々の説明があり、なんだか紹介された求人に急いで応募しなければならない気持ちになったりするかもしれません。

確かに初回に求人数が多いのは事実ですが、それはその時点で残っているものをまとめて紹介されているわけですから、多くなって当たり前です(もちろん選んでくれているとは思いますが)。

要するにたまたまその時に出されていた求人で、かつ内定者がまだいないというだけですから、その中に良い求人があるかどうかは分かりませんし、焦って応募する必要もありません。

新聞記者が応募できるような求人は確かに少ないものの、とはいえ初回以降もちょこちょことは出てきます。

そしてここが大事なのですが、新卒の時のような気持ちで持ち駒(選考が進んでいる応募先)を増やそうと思っても、仕事を抱えていると、そう簡単には面接に行く時間を確保できません。

「書類選考通過率と転職活動のタイムマネジメント。戦線拡大は自滅する」

興味のない企業の選考が進んでも自分の首を締めるだけです。

だから初回の求人が思ったより少なかったり、気に入る案件がなかったりしても、気を落とさずに少し長い目で見てみましょう。

それが結局いちばんの近道だったりします。

ポイント③ キャリアアドバイザーも素人、スキルは盛りすぎない

キャリアアドバイザーは転職のプロとは言っても、突き詰めて言えば人材紹介会社に勤めるサラリーマンに過ぎません。

何を言いたいかというと、個別の業種・職種についてのプロではありませんし、本人が転職自体を未経験だったりするケースもあるということです。

またエージェント企業の従業員なわけですから、転職を思いとどまらせるより転職させることにインセンティブがあります(当然ですが世の中には転職しない方がいい人もいます)。

もちろん大いに頼りになる存在なのですが、全てのアドバイスが的を射ているわけではないですし、何でもかんでも鵜呑みにする必要もありません。

中でもポイントは(再三にわたり指摘してきましたが)アドバイスに従って焦って応募する必要はないこと、そしてもう一つはスキルを盛りすぎないことです。

履歴書(キャリアシート)や職務経歴書は面談時に添削してもらい、アドバイスをもらった方がよいのですが、彼らはスキルを盛ろうとする(実際よりかなり良く見せる)傾向があります。

「書類は自分自身のカタログです。一般企業に何をアピールするべきか?」

「そんな経験があるのであれば、それもアピールしておきましょう。え、仕事で英語を使ったことがある? ただTOEICを受けたことはない。うーん、ひとまずビジネスレベルとしておきましょうか」(実際は英語でしどろもどろの電話応対ぐらい、取材なんかは到底できない。ま、上記はちょっと極端な例ですが)

もちろんスキルは高いに越したことはないのですが、ちょっと携わったことがあるからといって、大してできもしないことを、さもできるかのように書類に記述したり面接で話したりすると、入社後に自分が非常に苦労します。

中途採用はその経歴とスキルを期待されているので、それがおぼつかないとなると、入社後に活躍するどころではありません。

そしてこれは企業側にとってもマイナスで「できるって言ってたのにやらせてみたら全然ダメなケースがあるんだよ。○○(某エージェント)からの紹介はそういうのが多い」と私が入社した会社で面接を担当した人は言っていました(コメント内容は少しデフォルメしています)。

求人企業、求職者の双方に役立っておらず、何のことはない、エージェントが転職を促して報酬を得ることだけに役立っているということもあり得ます。

これをエージェント側が狙ってやっているのか、あるいは転職未経験で自分事と捉えられないからなのか分かりませんが、多少のレベルを超えてスキルを盛るのはやめておきましょう(もちろんスキルレベルに応じて堂々とアピールすることは構いません)。

策に溺れないように

さて転職エージェントとの面談に当たり、気をつけるポイントを3点お話ししました。

ただこれは、何もキャリアアドバイザーをだましてうまく使ってやれということではありません。

以前にも言ったように、転職活動はある意味、人生がかかったプロジェクトなのですから、パートナー役との信頼関係が重要なことは言うまでもありません。

今回の記事で伝えたかったのは、求職者とエージェントでは置かれた立場から利害が一致しないことがあるので、それらを踏まえつつ、お互いをうまく利用し、利用されることで、良い結果がもたらされるということです。

だから相手の都合に踊らされる必要はありませんが、こちらだけが利益を得ようと「策に溺れる」ことだけはないようにしましょう。

ただし彼らが企業側のエージェントであることは、いつの時にもお忘れなく。

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