無事に書類が完成し、転職エージェントに提出したら、いよいよ面談です(書類は当日持参でも可)。企業との「面接」ではないのでリラックスして臨んで構いません。当日は自分の意向を伝えるとともに、現在の転職市況やニーズ、さらには自分では気づいていないような強み、長所も教えてもらい、良い求人を紹介してもらうように努めましょう。
※新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、私が転職活動した時と面談の仕方が異なっている可能性がありますので、最新の情報は登録先のエージェントにご確認ください。このサイトでは「私の経験に基づいた転職指南」という趣旨から、コロナ前の面談について記載いたします。ただしオンラインでも電話でも面談のポイントは大きく変わりませんので、ご安心ください。
服装は自由、仕事の日に行こう
(リンク先にアフィリエイトによるプロモーションを含みますが、記事体広告ではありません。転職エージェントの選定は自己判断でお願いいたします)
⇨「転職エージェントとの面談に備えよう。ここを押さえれば大丈夫!」
転職活動が初めてとなる方は当然、転職エージェントのキャリアアドバイザーとの面談も初めてになると思います。
「どんな人が出てくるのだろう」「何を聞かれるのかな」ということから、「やっぱり当日の服装はスーツがいいのかな」「面談日は有休を取ってでも調整した方が無難かな」といった細かい点まで、さまざまな不安・疑問があるかと思います。
ですので今回は、面談の流れを順を追って見ていきましょう。
まず服装ですが、これはもう何でも構いません。
私は当時、内勤だったので仕事帰りにネルシャツとチノパンというラフな格好で行きました。
さすがに短パン、サンダルで行く勇気はありませんでしたが、スーツでなくても常識的な服装であれば問題ありません(もちろん外勤の方はスーツでもOK)。
ですから出勤日に時間をうまく調整して、仕事の前後、あるいは(行けるなら)取材の合間に行ってもよいと思います。
今後、応募企業の選考が進んでくると面接日の調整が難しくなってきて、どうしても休まなければならないケースも出てくるため、この段階での有給休暇取得はおすすめしません。
⇨「書類選考通過率と転職活動のタイムマネジメント。戦線拡大は自滅する」
遅い時間は入館方法にちょっと注意
さて、面談会場は転職エージェントの本社や支社になると思います。
セキュリティ上、時間帯によってはビルの入館方法に注意が必要な場合があるので、事前にメール等で来ている案内をチェックするとともに、当日は文面を印刷して持参するか、スマホ等ですぐに確認ができるようにしておきましょう(何かあっても会場付近で慌てずに済みますよ)。
約束時間に受付で面談に来た旨と名前を告げると、向こうも当然慣れたもので、会議室にスムーズに案内してくれます。
しばらくするとキャリアアドバイザーが部屋に来るので、取材前のような気持ちで書類や筆記用具をあらかじめテーブルに出し、到着を待ちます。
キャリアアドバイザーの印象は?
さあ、いよいよキャリアアドバイザーの登場です。
電話で話した印象と比べてどうでしょう?
印象通りでしょうか、それとも思ったよりも良さそうでしょうか?
いずれにしても、その人がひとまずは転職活動の伴走者になりますので、印象をよく見極めておきましょう。
大げさに言えば、人生を左右するプロジェクトを一緒に遂行していくということでもあり、合う・合わないといった人間的な相性は結構重要になります。
なお、合わなければ変えてもらうことが可能ですので、心配はいりません。
私の場合ですと、通常の人間関係と同じで、やはり第一印象が悪かった人とは合わない傾向がありましたね。
面談の流れはこんな感じ
キャリアアドバイザーとの面談は大まかに、
①これまでの経歴や転職理由、志望業界や職種(この段階でもしあれば)をこちらから説明
②経歴や転職市況からどのような求人が紹介できるか、どの程度希望に合った求人を紹介できるか、先方から説明
③(先方で用意していれば)具体的な求人票を提示
という流れで進みます。
基本的には、キャリアアドバイザーがインタビュアーとなって色々とうまく聞いてくれるので、それに沿って答えていけば問題ありません。
会話の流れの中で、先方から見た自分自身のキャリアの強みや、実際に転職できそうな業種・職種、職務経歴書の修正点などについて意見を聞いてみましょう。
各社の特徴、面談の参考に
さて、キャリアアドバイザーはコミュニケーションを軸とする仕事なので、会社ごとというよりも、担当者によって個性に違いがあります。
が、それでも会社によって多少カラーがあるように見受けられましたので、私の経験をもとにした印象を簡単にご紹介しておきます(面談時のご参考まで)。
良くも悪くも「数で勝負」ということを徹底している会社です。求人数も多いですが、求職者をさばく数も相当意識しているようで、やたらと3ヶ月以内に転職することを推奨されます(でないと向こうは何ヶ月も求人を紹介し続けなければならず、効率が悪くなるため)。市況を確認すると、いつ、どの担当者でも「今は求人数が増えてるんですけど、この先ちょっと厳しそうですね(だから早く決めてね)」という回答だった記憶がありますね。
②doda
基本的にはリクルートエージェントと同じようなタイプです。これは個人的な体験談で、かつキャリアアドバイザーの問題だと思うのですが、職務経歴書の修正指示があり、正直あまり納得がいかなかったものの、その指示に従って修正したところ、書類通過率が落ちたことがありました。再修正したところ通過率は元に戻り、まぁたまたま偶然かなと思いつつ、何となくここには信用が置けず、疎遠になってしまったことが印象に残っています。
色々と物議を醸す政商企業ではありますが、面談での印象はいたってオーソドックスです。リクルートやdodaのようなガツガツ感は少ないのですが、そのためか、いかんせん紹介される求人数が少なく、またその多くが他社エージェントとも重複している案件だったりして、このエージェントならではという独自性を出しきれていない感じがしました。
ここはキャリアアドバイザーが求人企業側の担当も兼ねているという珍しいエージェント(他社はそれぞれ分かれている)。一応担当のアドバイザーはいて、面談もするのですが、他社のように専属という形ではなく、求人の案内は企業ごとの担当者から個別に連絡が来ます。そのため求職者と企業側のニーズを踏まえた最適な提案をしてくれるイメージで、ガツガツした印象もまったくありません。逆に言えば、とにかく数を打つという方針ではなく、双方にマッチしない求人は紹介しないため、案件の絶対数は少なく、記者が異業種に転職したいという希望を出しても、なかなか求人が出揃わないかもしれません。
⑤その他 中小エージェント
転職エージェントは小さな企業も含めると数多あり、私もちょっと行ったことがありますが、良くも悪くも個性が強い印象でした。こちらが面談に行っているのに延々と自社の自慢話をするキャリアアドバイザーもいて、もちろん中には良い企業・人もいるのでしょうが、こちらもそんなに時間が余っているわけではないので、費用対効果を考えると利用しなくてもよいかなと思います。
求人票をもらって帰りましょう
面談の所用時間は1時間〜1時間半程度が一つの目安。
一通り根掘り葉掘りインタビューされた後、こちらが書類を事前提出していれば、ある程度求人をピックアップしてくれていますので、それらを書面で提示し、内容を説明してくれると思います。
応募の意思はその場で明らかにしなくても大丈夫なので、求人票は家に帰ってからじっくり検討しましょう。
大まかな面談の流れとしてはこんな感じです。
何も心配することはないでしょう?
でも当然、何点か注意しなければならないことはあります。
次回(⇨「いよいよ転職エージェントと面談② 面談のポイントは?」)はそれらを説明していきます!
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