【呟き】「任せる」マネジメントの本質

呟き
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新年度になり、新たに役職に就かれた方もいることでしょう。

よくマネジメント研修なんかでは「部下に任せることが大切」「細かいところまで口を出すマイクロマネジメントは駄目」なんて言われて、初めて実務担当者からリーダー役となる人はマネジメントスタイルを確立するのに苦労していることだと思います。

不思議なことに、この手の話はとかく「任せ方」にフォーカスされがちなのですが、私個人としては、それよりも「誰に任せるか」の方がはるかに重要だと考えています。

当然のことですが、優秀な人材には思い切って任せればよいし、あまりできないメンバーには任せ過ぎてはいけません。

ですからマネジメントとは、自分のチームに誰がいるか、どんな人材を引っ張って来られるかで大方決まってしまうもので、「任せ方」などは大して問われるものではないのです(だから採用活動は極めて重要ですし、人事権をろくに持たない下級管理職はやりにくいと思います)。

日本人は西郷隆盛のような部下に全てを預けるリーダーが大好きですが、彼だって大久保利通と組んでいた頃は良かったけれど、人斬り半次郎こと桐野利秋らがまわりを取り囲むようになってからは権力闘争に敗れ、最後は西南戦争で自滅してしまいました。

マイクロマネジメントは論外ですが、かといって鷹揚に振る舞っていればよいというものでもなく、彼・彼女にはどこまで任せられるかを冷徹に見極めていくマキャベリズムが、人の上に立つ者には必要なのです。

いい年こいたヒラ社員の私は、そんなふうに雲の上を眺めています。

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