少額投資非課税制度(NISA)の対象を18歳未満の子どもを含めた全世代に拡充する方向で金融庁が検討しているようです。投資は長期・積立・分散がベストであることは間違いないので、少額でも若いうちから投資ができると人生がとても有利になるでしょう。
一方で18歳未満ということは、まだまだ教育期間の真っ盛りであり、人材としてのポテンシャルが十分な時期です。
結局のところ親が出すことにはなるのでしょうが、教育にお金をかけて人的資本に投資をするのと、お金としての生の資本を積み重ねるのと、この段階でどちらが良いのかはちょっと気になるところです。
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もちろん答えは家庭や個人によって異なるでしょうし、余裕のある向きは両方やればよいのですが、このニュースを見ていて少し考えてしまったのが、人的資本にいつまで投資をするのが最も効率的で金銭的なリターンが大きくなるのかということです。
この場合の投資は、大学の費用といった金銭的なものだけではなく、資格を取得するための時間や、高年収を狙った就職・転職の労力などの幅広いリソースと考えてみてください。
18歳未満であれば、いくら株式投資の威力が強くても月々1万円を積み立てるよりは、今は勉強して有名大学に行った方が将来の金銭的なリターンは大きそうな気がします(人生の良し悪しではないので念のため)。
25歳でもまだ伸びしろがありそうですから人的資本の方が良さそうです。では30歳では? 35歳では? 40歳では?
皆さん意識はしていないと思いますが、定年退職後に向けてお金を貯めるという行為は、自分がお金を稼げる期間を見定めて、少しずつ人的資本を切り崩して金融資本に変換していると考えることができます。人間は老いて動けなくなる時が必ず来ますし、その前から能力的な衰えは着実に進んでいきます。
それを考えると若いうちは自分の人的資本に投資し、できるだけ金銭的なリターンを高めたうえで、得られたお金を株式などの金融資本に投じていくのが最適解なのですが、その分岐点がいつなのか?
これも人によって答えは異なるのでしょうが、少なくとも私は自分の人的資本は伸びきったなと感じています(いや、そもそも大して勉強もスキルアップも頑張りませんでしたが…)。
身体が資本とはよく言ったもので、特に人的資本は自分が頼りなわけですから、健康診断や人間ドックで引っかかる項目が増えてきた頃が、一つの分かれ目になるのかもしれません。
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