【コーヒーブレイク】テレワーク一つ推進できない国にイノベーションは無理でしょう

コーヒーブレイク
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私の勤務先では在宅勤務が継続されていますが、たまの出社時に電車に乗ると、どんどん人が増えている印象があります。色々と議論はあれど、日本の多くの会社では社員をオフィスに戻したがっているように見えます。何というか2年もの月日をコロナ対策に尽くした割にはまるで進歩がなく、「残念」と言わざるを得ません。

私はテレワーク原理主義者ではありませんので、出社しなければならない職業があるのは承知していますし、私自身も職種柄、時々は出社して業務をこなしています。でも、でもですよ、これだけの社会的なコストを支払って、強制的に体制の変革を強いられたにも関わらず、コロナ前に何もかも戻そうというのは、あまりにもったいないのではないでしょうか?

それも「マネジメントがうまくできないから」「コミュニケーションが不足して、イノベーションが阻害されるから」みたいな根拠が薄い理由を挙げられると、呆れを通り越して笑ってしまいます。

対面だったらマネジメントがうまくできて、イノベーションが推進されるのでしょうか? ならなぜ日本はコロナ前から「失われた30年」と言われ、経済成長していなかったのでしょうか? 対面だろうとオンラインだろうと、まともなマネジメントができず、イノベーションなんて何も起こせなかったから、今の日本の凋落があるのではないですか?

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もちろんテレワークはいいことばかりではありません。定例会議などは良いのですが、やはりブレストやすり合わせは対面の方がやりやすいと私も感じます。また、ずっとパソコンに向かっているので、うまく気分転換しないと「あぁ!今日は机に向かいたくない」という精神状態になったりもします。コミュニケーションはチャットやメールが主になるので面倒と言えばとても面倒で、返信が来ない人にイラ立つこともあります。出社時には在宅の人の仕事も降って来たりしますが、それはまぁお互い様。

結局のところ、どちらが優れているというものでもなく、状況に応じて使い分けるのが良いのでしょう。

ただコミュニケーションを出社の主な理由とするのであれば、せいぜい週に1〜2回で十分です。そもそも日本はコミュニケーションが不足しているのではなく、どちというと過多なのではないかと思います。コミュニケーションばかり取って、仲間内の関係性に配慮してばかりいるから、生産性が上がらないといったら言い過ぎでしょうか(ダベってないで働きなさい。自戒の念を込めて)。

余計なコミュニケーションが減った方がハラスメント防止にもなって、逆にいいような気もします。

そういった細かいメリット・デメリットはともかく、私が特に問題だと感じるのは、新しいことにここまで拒否感を示す日本社会のメンタリティです。社会全体の高齢化による負の影響でしょうが、社会保障費の増加、シルバー民主主義とならんで、意思決定の保守化も大問題ではないでしょうか。

そもそもテレワークも満足にできないような国で、世界を変えてしまうようなイノベーションができるわけがありません。だって世界を変える取り組みに比べれば、テレワークなんてはるかに簡単でしょうから。

私だって元記者の端くれです。個人的な好みで言えば、会社に行きたいかと聞かれると微妙ですが、現場を大切にしたいとは思います(このへんは業種・職種が変わっても変わりませんね)。でもこんなにあっという間に元の習慣に戻ってしまうのは、きっと新たなチャンスを見逃すことにもつながりますし、やっぱり残念だなと思わざるを得ないのです。

皆さんも転職先は、テレワーク可の会社をぜひ!

「在宅勤務は入社後に。面接ではオフィスを訪問した方が良い理由」

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