嫁ブロックを避けるためにできること。転職活動のこと、そろそろ家族に伝えましたか?

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ここまで転職エージェントへの登録、書類の作成、面談とお疲れ様でした。もう既に書類選考や適性検査に進んでいる方もいらっしゃるかもしれません。ところで皆さん、転職活動のことはもうご家族に伝えましたか? まだの場合は選考が本格化する前にぜひ話しておきましょう!

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各家庭に応じたやり方で話し合おう

マスコミからの転職を支援する「プレスゲート」
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以前「心構え③ 家族の理解は必須」でもお伝えしましたが、転職活動を成功させる上で、家族、中でも奥さんの理解は必須です(ダイバーシティ的にどうかとは思いますが、日本の家庭の実態を踏まえると、女性の場合、旦那さんの理解の有無はそこまで影響がないように思えます。ここではその是非には触れませんが…、いずれにしても今回の記事の対象は「既婚、子持ち、男性」を想定しています)。

下手なことをすれば、いわゆる「嫁ブロック」(奥さんの反対で転職に踏み切れないこと)が発動されてしまいますので、そんなことにならないようにするにはどうすればよいか、しっかり考えていきましょう。

さて家族の理解がなぜ必要なのかは以前お話ししましたので、今回はもうちょっとテクニカルな部分、つまり、いつ、どうやって奥さんに説明し、理解を得るかということにフォーカスしたいと思います。

とはいえ、仕事なら論理や経験から導き出される最適解というものがありますが、家庭のこと、ましてや感情も葛藤もある夫婦関係においては、これだ!という分かりやすい回答は、残念ながらありません。

夫婦関係は各家庭で千差万別ですし、それぞれの性格や相性もあります。

今回はあくまで私の経験を一般論を交えながら紹介することにしますが、これが正解というわけではありませんので、皆さんの夫婦関係を踏まえて応用展開してみてください。

選考が本格化する前の最後のチャンス

さて勘の鋭い奥さんであれば、現状まだ転職活動のことを話していなくても、なんとなく何かしていることに気づいていることでしょう(逆にここまで何も気付かれずに書類作成や面談をこなせていたら、それはそれで凄いと思います)。

しかし奥さんもはっきりと言われない以上、何か意見するわけにもいきません。

そんなこんなで言いそびれたまま面接が始まり、しかもトントン拍子で内定が出てしまったらどうなるでしょうか。

さすがにもうはっきりと奥さんに言わなければなりませんね。

でもそこで猛反対にあったら…、その転職は実質的に不可能になってしまいます(離婚も辞さないというのであれば別ですが、それだと何のために転職するのか分からなくなってしまいますよね)。

ということで遅くとも選考が本格化する前のこの時期までに夫婦で話し合いをしておくようにしましょう。

新聞社の現況を少しずつ匂わせて

さて以前にもお伝えしましたが、奥さんにいきなり重い話を切り出すのは避けるべきです。

何の心の準備もなく「俺、転職しようと思ってるんだ」などと言われたら、薄々勘付いていた奥さんでも驚くことは間違いありません。

人間は不確実性が高い変化を避けようとしますから、それでは反射的に拒否してくれと言わんばかりの状況になってしまいます。

だから日頃から少しずつ匂わせておくことが大切になります。

それも「転職したいんだよなぁ」みたいなことを小出しに言うのではなく、タイミングを見計らいながら「今年もやっぱり会社の業績が良くないんだよね」「希望退職も募るみたいだよ」と現実的な状況を伝えていくのが良いと思います。

「フジテレビでリストラ策。希望退職が募集されたらどうするべきか」

「転職したい」は自分自身の主観的な考えであり、奥さんからすれば反論の余地があります(「失敗したらどうするの!」とか)。

一方「会社の業績が悪い」は客観的な事実ですので、旦那さんの発言に良いも悪いもありません。

おそらく多くの奥さん方も新聞社の将来が明るくないことは分かっているでしょうが、何となくそう思っているのと、赤字がいくら、希望退職〇人と言われるのとでは、(特に家計を奥さんが握っている場合)現実的な危機感が違います。

そして金の切れ目が何とやらではありませんが、こういう話をすると、案外奥さんが現職の会社に良い印象を持っていないことも分かったりします。

時間が不規則、仕事がハードな割には給料が安いなどの不満が出てきたら、かなり認識の共有ができていると考えて良いでしょう。

解決策として具体的な転職先候補を

ただしそれだけでは単なる愚痴になってしまいますので、現実的な解決策をこれまた少しずつ示していく必要があります。

それが転職できそうな会社の求人票だったり、同僚の転職事例だったりするわけです。

ただ単に「先行きが不安だ。だから転職する」では、あまりに短絡的過ぎて、奥さんからすれば、そちらの方がよっぽど先行き不安です。

だからどのあたりの会社に応募資格があり、もし転職した場合はこれぐらいの年収になりそうだということを徐々に説明して、安心してもらわなければなりません。

「記者の転職先を考える① どこに転職できるかが問題だ」

「記者の転職、年収は…面接で希望年収を聞かれたらどう答えるべきか?」

そうすることで初めて転職するイメージが湧いてくるというものです。

ただし何度も繰り返しになりますが、少しずつ、焦らずに。

旦那さんが勤める会社で「希望退職を募る」というだけでも気持ちが落ち込むのに、そこで一気に転職先まで説明されたらもうアップアップです。

きちんと時間をかけて雰囲気を醸成して、その後にじっくりと話し合っていきましょう。

なお奥さんは旦那さんをかなり正確に「査定」できますから「大企業じゃなくてベンチャーの方が向いてるんじゃない?」といった具体的なアドバイスもしてくれるかもしれません。

そのような意見には真摯に耳を傾けながら、夫婦の二人三脚で転職活動を進めていくことをお勧めします。

これから書類選考や面接ではバンバン落ちますし(それが普通なので気にする必要はないのですが、やはり精神的には疲れますよね)、いつ終わるともしれない転職活動を仕事を抱えながら進めていくには、家族のサポートがやはり必要なのです。

それでも転職NGの場合には…

また解決策を提示しても前向きな話し合いにならず、絶対に転職NGという奥さんも中にはいるかもしれません。

旦那さん側も将来のことは不安ながらも確定的なことは言えませんし、転職に失敗する可能性もゼロではありませんから論理的に説明することも難しい。

私の場合は妻の理解があったので、こういうケースはなかったのですが、いくら少しずつ丁寧に説明しても難しい場合には、しっかりと時間を取って話をするしかないように思います。

論理的には紙媒体の将来が厳しいことは誰でも分かっているので、こうなってくると感情というか「転職は怖い」「普通は転職なんてしない」といった個々人のこだわり、思い込みになってきます。

これに対して再度ロジカルに将来性や転職先候補を説明しても平行線になるだけでしょうから、こちらもある程度、情の部分で話す必要があるでしょう。

「もう会社も余裕がなくなってきて昔のような充実感がある取材ができない」

「その上、将来性もなく、子供たちの学費も心配だ」

「納得できないまま仕事を続けて、その背中を子供に見せるのは父親として嫌なんだ」

そんな自分の心情を言葉にしてみたらどうでしょう。

ちなみに上記は私が記者を辞める時に本音ベースで考えていたことです(わが家ではこういう話をしなくて済みましたが)。

さてここまで話し合っても難しい場合は…。もしかしたら転職活動よりも夫婦関係の修復を優先した方が良いかもしれませんね…!

奥さんをないがしろにすることなかれ

奥さんに内緒にしていた場合、転職活動が進めば進むほど、切り出すのは難しくなります。

選考に入るか入らないかの時期は最後のチャンスだと私は思います。むしろじっくり雰囲気を情勢していくには遅すぎるぐらいかもしれません。

しかし家族の理解を得ることは、選考を前に進めることよりも、はるかに優先度が高いのです。

今一度、ご自身の転職の目的を噛みしめて、決して奥さんをないがしろにすることなく説明し、話し合っておきましょう!

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